【松戸柏寺社仏閣巡り】三葉葵紋の松龍寺山門に江戸の歴史を感じて

【松戸柏寺社仏閣巡り】三葉葵紋の松龍寺山門に江戸の歴史を感じて

 

松戸駅の西口側を流れる坂川。
この川にかかるいくつかの橋の一つ、松龍橋を渡ると歴史が感じられる山門が見えてきます。
その門の奥に佇んでいるのが「松龍寺」です。
 
普段は静かで落ち着いた雰囲気ですが、夏には賑やかなお祭りが催されるそうです。
今回は、この松龍寺を訪れました。

 

 

歴史深い山門が出迎える松龍寺

 

松龍寺は、今から約400年前の1613年(慶長18年)に高木正次によって建てられました。
高木正次は、徳川家康・秀忠・家光の葵三代に仕えた旗本三千三百石の武将です。徳川家康の命の恩人である父、高木広正の菩提を弔って、松龍寺を建立し、位牌寺としたといわれています。
 
また、松龍寺は浄土宗のお寺として、境内には松戸宿最初の旗本領主である高木筑後守(たかぎちくごのかみ)の五輪塔墓など、松戸宿代々の名主のお墓が建てられています。
 
現在の松龍寺の周りには川が流れ、住宅が多く立ち並んでいますが、建立当時は広大な土地に松がそびえているだけでした。さらに、高台に位置する松龍寺は、とても景観が良かったため、徳川家歴代の将軍家が近くの小金牧に鷹狩りをしにきた際には、休憩所として使用していたそうです。
 

 

松龍寺山門は、細部の様式手法から一間薬医門形式と言われており、江戸時代後期に建造されたと推定されています。

木造建築の松龍寺の本堂と山門は長い歴史の中で何度か火災に見舞われています。火災によって、本堂は焼失してしまいましたが、山門は焼失を逃れたそうです。桟瓦葺屋根、懸魚、門扉を除いては当時のままであると見られ、今も建立当時の面影が残されています。

そのため、松龍寺山門は松戸市内に残る古い建造物として非常に価値の高い貴重なものとされています。
 

いくたびもの火災にも負けず、200年以上残っている山門を見ると、歴史の深さを感じますね。
 
 


山門の両扉には、徳川家の家紋である葵の御紋があしらわれています
 
 


山門の近くには、可愛らしい六地蔵が祀られています
 
 

山門の手前には境内右手には鐘があり、大晦日には除夜の鐘が響き渡るそうです
 
 

境内左側には観音堂があり、聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)が祀られています

 
 

松龍寺の夏の風物詩『四万六千日の縁日』と『とうもろこし市』

 

観音様に関する行事として、四万六千日(しまんろくせんにち)という日があります。
この日は、観音様に1000日間お参りしたことと同じご利益を得る事ができるという功徳日です。

四万六千という数字の由来は明確ではないのですが、お米1升が4万6千粒で人の一生とちなんでいると言われている説や、四万六千日は年数にして126年、これほど長生きできるよう無病息災を願った願った数字であるとも伝えられています。

松龍寺では8月10日を四万六千日とし、この日は縁日を行うなど大賑わいするそうです。境内には「戸定アートプロジェクト」のワークショップで製作された竹あんどんが一面に並べられ、美しい灯篭流しも行われるそうです。祈りや願いの言葉、絵を書いた灯篭に、桟橋からろうそくに明かりを灯しゆっくりと川に流します。

坂川広場の前に集まった灯篭のゆらぐ灯りは、心が洗われる美しさなのだとか。夏の夜に広がる灯篭の優しい灯火に癒されそうですね。
 

また、縁日のお楽しみと言えば屋台です。松龍寺では、この日に併せて「とうもろこし市」も開催されます。

松龍寺から漂う、食欲そそる焼きとうもろこしの香りに引き寄せられて。お祭りで賑わっている中でいただく焼きとうもろこしは、さらに美味しく味わえそうです。

なんでも、種子が多い実をもつとうもろこしは雷除けになると言われているそうですよ。美味しく食べて、ぜひあやかりましょう。

 

普段の静かな松龍寺も、縁日で賑わう松龍寺も。是非、両方楽しんでみてくださいね。

 

▶松龍寺
住所:〒271-0092千葉県松戸市松戸1505
最寄駅:常磐線・新京成線 松戸駅 徒歩11分
TEL:047-362-6213